掲載日 : [2005-05-18] 照会数 : 11637
<EXPO韓国デー>韓流人気、平日最高10万人(05.05.18)
[ 韓国デーの11日、熱気に包まれたEXPOドーム ]
[ 韓国海洋大学校の学生によるパレード ]
友好・共生 確かに…同胞、全国から3000人
【愛知】愛知万博(愛称「愛・地球博」)の韓国ナショナルデーは11日、EXPOドームに3300人、場外にも数千人の人々が詰めかける熱気のなか挙行された。この日の万博入場者は10万5450人を数え、大型連休を除く平日としては過去最高を記録。各地から参集した在日同胞は当初予想の2倍に当たる3000余人。万博と韓日友好ムードを大いに盛り上げた。
韓国海洋大学の学生による韓国館前からEXPOドームまでのパレードで始まった韓国デーは、午前中の記念式典に続き、午後には多彩な文化イベントが繰り広げられた。
式典では韓日両国の国歌斉唱の後、保坂三蔵・経済産業副大臣が韓国政府代表団を「アンニョンハシムニカ。チャルオショッスムニダ」と韓国語で歓迎、ドームを埋めた大観衆から盛んな拍手を受けた。福島敬史郎・外務大臣政務官は、「両国は基本的価値観を共有しており、パートナーとしての立場を維持すれば北東アジアのみならず、世界の平和と安定に寄与する。愛知万博を契機にますます絆を強めよう」と強調した。豊田章一郎・日本国際博覧会協会会長も「韓国とは古くから重要な隣人関係を維持してきた。愛知県で盛んな陶器造りも韓国から伝来したものだ。韓国館は連日多くの観覧客を集め、EXPOの声価を高めている。友好関係がさらに増進することを願う」と続けた。
これに対して、韓国側代表の金元基・国会議長は「65年の国交正常化以来、両国関係は飛躍的に発展してきた」と評価した上で、「日本が韓国を侵略した7年間(壬辰倭乱=文禄・慶長の役)と36年間にわたる植民地支配の40余年が1500年にわたる交流と協力の歴史を色あせたものにしている。言葉だけでなく、行動と実践で相互の信頼関係を積み重ねていかなければならない」と指摘した。
昨今の厳しい韓日関係を意識した記念式典とは打って変わり、3部構成で行われた文化イベントは、1部でテコンドーの模範演技と和太鼓演奏、2部で韓国の伝統音楽と先端音楽のコンサート、3部で韓国の伝統衣装のファッションショーが行われた。注目度ナンバーワンは、なんと言っても人気歌手によるコンサートだった。
韓流の火付け役となった「冬のソナタ」の主題歌を歌うRyuが登場するとあって、予定より早い午前9時から配られた1500席分の整理券が約10分でなくなったほど。主催者側は午後になって300人を追加入場させたが、それでも入れない観客がドーム周囲にあふれ、場内から聞こえてくる歌声に最後まで耳を傾けていた。
(2005.05.18 民団新聞)