掲載日 : [2005-06-22] 照会数 : 6706
2005年度婦人会全国研修スタート
[ 九州全域から100人余が参加した長崎会場 ]
老人ホーム建設や「教科書問題」
当面課題で意思統一
【長崎】在日韓国婦人会(夫順末中央本部会長)の05年度全国大研修会が16日、九州地区を皮切りにスタートした。同地区の会員100余人を前に、夫会長は「チマチョゴリを着て、歌や踊りが飛び出すような老人ホームを運営できるように尽力したい。地域に貢献し、日本人とともに活動しながら尊敬される韓国人になろう」と強調した。
金宰淑中央団長は「北韓の核問題や拉致問題によって、地方参政権獲得運動に逆風が吹いているが、この厳しい状況を団結した力で乗り越えていこう」と述べた上で、当面の歴史教科書問題について「在日と韓日の友好を損なわないためにも正しい歴史認識を定着させよう」と訴えた。
続いて民主党の白眞勲国会議員が「日本人も在日韓国人も同じ地域に住む住民。地方参政権は人間が生きていく上で必要な権利だ。党内にも異論があるが、一歩ずつ着実に取り組んでいきたい」と決意を表明した。
17日には民団中央本部の徐元国際局長が講演し、「次世代のために地域社会に参与する参政権と望ましい歴史認識に立った教科書採択を」と檄を飛ばした。
研修会は6月20日から近畿A、22日から近畿B、27日から中北地区で開催した後、7月23日まで全国7カ所で開かれ、老人ホーム建設や「教科書問題」などで意思統一を図っていく。
(2005.06.22 民団新聞)