掲載日 : [2005-06-22] 照会数 : 6077
韓日首脳会談…歴史問題、噛み合わず
[ 第2期共同歴史研究委などで合意したが、記者団の質問を封じ会見する両首脳=20日、ソウル ]
盧大統領 「和解できる措置必要」
盧武鉉大統領は20日、青瓦台で小泉純一郎首相と首脳会談を開き、両国で懸案になっている靖国神社参拝や「教科書問題」、北韓の核問題などについて意見を交換した。両国首脳が頻繁に行き来する「シャトル外交」は、今回が3回目となった。
両首脳は第2期共同歴史研究委員会を発足させ、その傘下に教科書研究委員会を新設することで合意したほか、サハリン強制徴用者、原爆被害者に対する人道的支援方針も明らかにした。北韓の核問題の平和的解決と韓米日3国の外交的共助原則も再確認した。
しかし、盧大統領が提案した靖国神社に代わる新たな参拝施設建立について小泉首相は、「日本国内の世論など諸般の事情を考慮し、検討する」という立場を述べるにとどまり、靖国参拝中止については持説を譲らなかった。
会談後、盧大統領は「交流と協力を強化することだけで未来の平和が保証されるとは言いにくい」とし、「未来の安全と平和を鮮明に保証するためには外交的、政治的枠組みを制度化し、その次に両国の間にある過去史認識を整理し、和解できる措置が必要だ」と述べた。
次回の首脳会談は年内に日本で開かれる。
(2005.06.22 民団新聞)