掲載日 : [2005-07-27] 照会数 : 10914
「つくる会」歴史・公民教科書…5団体で反対声明
[ 岐阜駅前での街頭署名活動 ]
[ 東京本部、教科書問題要望書提出 ]
【岐阜】民団岐阜県本部(呉俊植団長)は県内の4団体と連携、「つくる会」の歴史・公民教科書の採用反対を求める共同声明を発表した。
共同声明を発表したのは民団岐阜のほか、▽子どもと教科書・ぎふネット▽教育基本法の改悪をとめよう!岐阜連絡会▽自由法曹団岐阜支部▽日本中国友好協会県連合会。21日、県庁記者クラブで会見し、明らかにした。
席上、民団岐阜の呉団長は「アジア諸国に対する侵略戦争を美化するなど、歴史を歪曲した教科書を、次世代を担う子どもたちの教材として認めるわけにはいかない」と述べた。
5団体の関係者はこの日、引き続き名鉄岐阜駅前に繰り出し、街頭宣伝と署名活動を行った。
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民団東京…都の恣意採択牽制
教育委員会に要望書提出
民団東京本部(李時香団長)は13日、東京都教育委員会(木村孟委員長)を訪れ、地域住民として公立中学校に子どもを通わせる保護者の立場から、偏った歴史認識に依拠した歴史教科書の不採択を求める要望書を手渡した。
都教委の桐山靖彦教育情報課長は「来年開校する小石川高校付属中学校をはじめとする中高一貫校3校などで採択を控えているが、都教委は厳正中立の姿勢を堅持する」と答えた。これに対して民団側は「公開公聴会などを開いて客観的な中立を確保するのはいかが」と公開審議を提案した。
同本部からは朱範植副団長をはじめとする民団役員と婦人会東京本部の朴雲子会長、青年会東京本部の高幸伯会長らが同行した。一行は都議会の公明党と民主党事務所に対しても協力を求めた。
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民団鳥取本部も
民団鳥取県本部の薛幸夫団長は20日、鳥取大学付属中学校を訪れ、矢部敏昭校長に「つくる会」の教科書を採択しないよう求める要望書を提出した。要望書では「偏った歴史認識に基づいた歴史教科書は、在日の生徒に不要な劣等感を与え、日本の生徒たちに偏見を植え付けてしまいかねない」としている。
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扶桑社版不採用 3市1町に要望…青年会大阪本部
【大阪】青年会大阪府本部(韓行伸会長)は25日、堺市教育委員会の木村正明教育次長に「つくる会」教科書を採択しないよう要望書を提出した。
要望書の提出に際しては民団堺支部の呉時宗監察委員長も同席した。韓会長は「過去を賛美し事実を歪曲している教科書を子どもたちの教材とすることはあってはならない」と訴えた。
青年会関係者は、「つくる会」が検定合格前の白表紙本を教育委員会関係者らに配布、閲覧させたことが明らかになっている貝塚市、阪南市、泉南郡みさき町にも要望書を提出した。
(2005.07.27 民団新聞)