掲載日 : [2005-07-27] 照会数 : 9829
大洗町教委…扶桑社版購入を否定
「特別措置法違反」認める
【茨城】茨城県大洗町教育委員会は20日、同町を含む14市町で構成する共同採択地区の意向に反し、独自予算で扶桑社版を購入するとの産経新聞の報道を否定した。加藤一五教育長は「町教委ではそのような議論はしていないし、(独自購入は)教科書の無償配布を決めている特別措置法に反する」と述べた。
大洗町は6日、臨時教育委員会で扶桑社版がふさわしいとの結論で5人の意見が一致。8日に開かれた「第三採択地区協議会」でも扶桑社版を押したが、協議会では日本文教出版の教科書を選んだ。町教委は協議会の決定を「承服できない」としていた。
町教委は「副教材」などの扱いで自費購入することもできたが、小谷隆亮大洗町長は「独自の教科書を選ぶために予算をつけることは財政上難しい」と消極的な姿勢を見せていた。
(2005.07.27 民団新聞)