掲載日 : [2005-08-31] 照会数 : 7364
浜松市も一般職開放…政令市昇格前に制限緩和
【静岡】浜松市は今年度実施の職員採用試験から一般事務職(大学・高校短大など)、技術職(土木・建築)審理判定員、獣医師、薬剤師の国籍要件を撤廃した。永住者または特別永住者に限って受験できる。唯一、消防職だけは従前どおり国籍要件を残した。
ただし事務と技術職については採用後も当面は許認可、税の賦課・滞納処分、生活保護の決定など、市が公権力の行使にあたると判断する業務に就くことを制限している。また、行政の企画、立案、決定などに関する課長以上の職への昇任も認めていない。
市は07年度までを目標に政令指定都市昇格を目指している。総務部人事課では「世界都市の実現を目指して01年に策定した都市ビジョンの一環」と話している。
県内ではすでに焼津市、藤枝市、島田市、静岡市が一般職の国籍要件を緩和している。民団静岡県本部の金勇事務局長は「静岡市ではすでに2人が一般職で採用されている。浜松市の開放は時代の趨勢だ。ここにきて民団の要望活動がようやく実った」と語った。残る掛川、沼津、伊東、熱海などの市にも年内に開放を働きかけていく考えだ。
(2005.08.31 民団新聞)