掲載日 : [2005-09-07] 照会数 : 4453
<この人この顔>「プリ」の元一さん
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伝統と現代を融合させ、創作打楽グループ
「韓国の伝統に根ざしつつ、世界に通じる音楽をつくること」が目標。伝統音楽にパンソリや西洋楽器を取り入れた独自の音楽表現で、伝統音楽界に新風を吹き込んだ。
演者はパンソリ、伝統打楽器、ポップス、作曲の世界で名実ともに高い評価を得ている4人。韓国の伝統音楽を専門的に教える国楽高校で、サムルノリのメンバーだったキム・ヨンべ氏から打楽器を学ぶ。大学時代は幅広い演奏活動を通じて、伝統音楽の新たな展開について模索した。
1993年に創作打楽グループ「プリ」を結成。「伝統音楽を想起させながら、現代に生きる普通の人たちの感覚にあわせることが大事、そういう特徴を出すのがプリ」。作曲を含めて自分たちの作品づくりにこだわる。
2003年にソウルで行った10周年コンサートで、「伝統音楽の展望を見せてくれた」「世界に出て行ける音楽」という高い評価を得た。
海外公演も数多い。11月には2年ぶりの日本公演を行う。「世界的にも通じるものを意識した形で、韓国の音楽を自分なりに出したい」。「プリ」の主体性は韓国だという。伝統と現代を融合させた創造の音を、今後も紡いでいく。
□■プロフィル■□
1967年生まれ。重要無形文化財第46号「大吹打および正楽」履修者。現在、韓国芸術総合学校伝統音楽院専任教授(指揮・作曲専攻)。映画や舞台などの音楽も多数手がける。
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◆東京と岐阜でコンサート
▼11月2日
開演19時=東京・ティアラこうとう小ホール。料金3000円、学生・子ども2000円。チケット問い合わせは、同劇場(℡03・5624・3333)
▼11月7日
開演19時=岐阜・可児市文化創造センター小劇場。前売り3500円、当日4000円、18歳以下2000円
▼11月10日
開演19時=東京・草月ホール。前売り4000円、当日4500円。
7日と10日の公演に関する問い合わせは、ゆうげい社(℡03・3639・0970)
(2005.09.07 民団新聞)