掲載日 : [2005-09-28] 照会数 : 6759
【故郷の家②】…高齢者の総合福祉文化施設
[ 平面と側面のイメージ図(変更されることもあります) ]
[ 現在運営されている堺(上)と、神戸(下)の「故郷の家」 ]
施設の特徴
「故郷の家・京都」は、地域に根ざした特養を中心に、産・学・官・民による福祉・教育・研究・実践を含む高齢者の総合福祉文化施設を創生する。
主なコンセプトは次の通り。
①自宅と変わらない生活実感と、プライバシーを尊重したユニットタイプの施設
②地域に密着した福祉サービスを展開、地域住民との交流と憩いの場として地域発展に参加する「ソーシャルインクルージョン」理念を実践
③地域社会や世界の文化発信拠点として、福祉文化などの交流・発展に寄与
④同志社大学と提携し、国際的な福祉研究や教育、研修などを実施し、ヘルパー養成や福祉介護人材を育成
⑤世代、文化、民族、国籍などの違いをつなぐ福祉実践を通して、福祉セミナーやシンポジウム、講座などの国際交流を促進
⑥京都の風情を物語る鴨川、高瀬川を望む環境をいかした地域社会のイメージの向上
以上のコンセプトのもと、地域に根付き、親しまれる施設として運営を目指し、高齢者の生活や文化を大切にしながら、次世代を担う若者たちの人材育成、自立への支援も兼ねた画期的な施設の構築を行っていく。
京都建設計画にあたり、「故郷の家」の金基周理事(民団中央本部副団長)は「またひとつ、高齢者のためのホームができることは、とてもうれしい。地域と密着した福祉と文化の総合施設として、すばらしいものが完成すると思う」と語っていた。
また地元・民団京都府本部の金有作団長も「民団京都としても、昨年にNPO法人・民団京都多文化共生センターを立ち上げ、福祉に取り組んでいる。こういった中で、東九条に故郷の家建設を推進することは、大歓迎だ。京都を福祉の情報発信地とし、物心両面から支援していきたい」とエールを送った。
規模と内訳
【規模】(面積は変更される場合があります)
土地 1461・5坪
建物 約3000坪
【施設計画】
(概算費用約25億円)
〈生活館〉
①特別養護老人ホーム(小規模生活単位型新型特養) 10ユニット100人
②ケアハウス(元気な方が利用) 4ユニット40人
③短期入所生活介護(ショートステイ) 10ユニット100人
④施設内保育所 10人
※「エルファ」に配慮し、デイサービスは行いません。
〈健康館〉
①訪問介護(ホームヘルパー派遣)
②居宅介護支援事業所(ケアプランセンター)
③診療・漢方・リハビリ・マッサージ・浴場・レストラン
〈文化館〉
①国際交流小ホール(京都、日本の伝統文化とアジアの文化をつなぐ小ホール) 150席
〈教育館〉
①ホームヘルパー養成
②介護福祉士養成
③社会福祉士養成
④日本語学校、韓国語学校
〈研修館〉
①研修センター(介護技術の習得や文化)
②留学生会館(福祉マインド涵養・バイトと勉学)
*文化・教育・研修館はスポンサー企業の社会貢献事業として推進します。この場合、スポンサーの名前がつきます。
*開設目標 2007年10月
建設募金
共生のホーム「故郷の家」は、たくさんの人たちの手で建てられてこそ、大きな意義を持つ。堺や神戸のように「在日韓国老人ホームを作る会」(中川和雄会長・元大阪府知事)は、建設募金を韓日両国に広く呼びかけ、韓日のこころの交流を図り、思いやりのあるあたたかいこころの輪を広げ、こころ豊かな明るい社会づくりに寄与していきたいとしている。
建設募金には、すでに地元、民団京都本部の金有作団長はじめ、鄭華泰駐大阪総領事、民団大阪本部の金昌植団長、高桂煥朝鮮奨学会代表理事らも支援している。
■□
建設募金
◇一般会員 ‥ 1口1000円
◇土地会員 ‥ 1口30万円
◇建設会員 ‥ 1口100万円
◇郵便振替口座
No.00920‐3‐15941「在日韓国老人ホームを作る会」
〈問い合わせ先〉
「在日韓国老人ホームを作る会」
〒590‐0142大阪府堺市檜尾3360‐12社会福祉法人「こころの家族」内
℡072‐271‐0884
FAX072‐271‐5474
(2005.09.28 民団新聞)