掲載日 : [2008-02-28] 照会数 : 10835
韓国大統領就任式で鄭進中央団長が談話
歴史的課題、在日も参与
韓国第17代大統領就任式に参列し、李明博新政府の出帆を約1000人の在日同胞祝賀団とともに見守りました。会場は厳粛ななかにも、韓国の明るい未来創出への熱気がほとばしり、自ずと身が引き締まるのを覚えました。
李明博大統領は「先進化の道、皆でともに開こう」と題した就任辞で、今年が建国60周年であることに触れ、「新しい60年を始めるこの2008年を、大韓民国の先進化元年として宣布する」と表明しました。また、産業化と民主化の結実のうえに国民統合を果たし、「韓半島の新たな神話」に向けた大前進の先頭に自らが立つことを誓い、すべての国民が持てる力を発揮するよう求めました。
祝賀団をはじめ在日同胞のすべてがその呼びかけに応え、再びの雄飛を目指すこの歴史的課題に積極参与すべく、決意を新たにしたものと確信します。
祖国・韓国と民団は、苦しい時ほど一心同体となり、数々の難関を克服してきました。私は今改めて、その歴史を想起しています。
李大統領は韓日関係の改善にも意欲的であり、就任式後すぐに福田首相と首脳会談に臨みましたが、私たちはこれを熱く歓迎するものです。
両国の善隣友好の増進は、東アジアの平和と発展に不可欠であるばかりか、在日同胞の諸懸案解決にも大きな力となります。民団は韓日の架け橋として、よりいっそう尽力する所存です。
韓国は現在、経済の沈滞や貧富の格差拡大、あるいは理念的な葛藤など、いくつもの難題を抱えています。ですが、李大統領には、幾重もの苦難を克服してきた強い精神力があります。
私たちは、現在の困難を明日への糧に換え、統一韓国を視野に先進化を目指す李明博新政府の韓国とともに、力強く歩んで行きたいと思います。
(2008.2.27 民団新聞)