掲載日 : [2008-06-11] 照会数 : 5085
韓国の伝統文化<情> 芸
[ 大工の作った家は開始に過ぎません。お母さんの助けがあって、初めて家は完成されていくのでしょう。そのような意味でお母さんは芸術家でした。お母さんの筆はぞうきんでした。不思議にもお母さんは染料なしで、濡れたぞうきんだけで床の木目の姿を生かしました。ただ数千回磨くだけです。本来の姿を生かすことは覆い隠すことではなく、むしろぬぐい取ることです。(訳) ]
韓国式家屋は風水思想によって建てられました。屋根の角度、床と柱の高さ、窓と門の幅などが科学的、哲学的に計算されました。韓屋再建家のシン・ウンス先生の話を思い出しました。自分は家を作るに過ぎず、そこに住む人が家を完成させるということです。ぞうきんを手から離さなかったお母さんによって、はじめて家は完成されていくのでしょう。
文責=ギャラリーKyo
作家・許旭
(2008.6.11 民団新聞)