党内予備選スタート…セヌリ5人、民主は8人
【ソウル】与党セヌリ党は、大統領選候補を決める予備選挙立候補者登録締切の12日までに5人が登録した。締切直後の記号抽選結果は任太煕・元大統領室長が1番、朴槿恵・前非常対策委員長が2番、金台鎬議員が3番、安相洙・元仁川市長が4番、金文洙京畿道知事が5番となった。
5人は20日の党本部での「第18代大統領候補予備選挙国民共感実践誓約式」に参加。21日から公式選挙運動を開始した。期間は8月19日の予備選投票日まで30日間。同党の大統領候補は予備選投票翌日の8月20日に開かれる全党大会での開票結果により確定する。
締切日の12日に登録した金文洙京畿道知事は記者会見で「セヌリ党は傲慢の断崖、李明博政府は腐敗の断崖、庶民は民生の断崖、若者たちは絶望の断崖に立っている」と強調。「持続的な成長がなくては経済民主化も、福祉国家も、個人の夢も実現することはできない」と主張した。
最大野党の民主統合党は20、21日の大統領選挙予備選候補登録期間中に文在寅常任顧問、孫鶴圭常任顧問、丁世均常任顧問、金斗官・前慶尚南道知事、朴瑩全羅南道知事、金英煥議員、趙慶泰議員、金正吉・元行政自治部長官の8人が登録した。
これに伴い、テレビ討論と合同演説会を経て30日に、党内本選進出者5人を決めるための予備選挙(カットオフ)を実施する。その後5人による本選レースは8月25日の済州を皮切りに全国巡回方式で9月16日まで実施。党員と国民を分けることなく、1人1票を投じる「完全国民選挙制」と決選投票制を混合した方式で行われる。過半数得票者がいなければ1、2位間決選投票によって最終的に候補を選出する。
同党の大統領候補は決選投票実施いかんにより9月16日または23日には確定する。
進歩党の新代表に姜基甲議員
4月の国会議員選挙の比例代表候補を選ぶ党内予備選挙の際の、主体思想派系列の旧党権派による代理投票、幽霊投票、集団投票など不正が明るみに出て、内紛が続いていた統合進歩党は15日、新しい指導部を選出し、党代表には新党権派の姜基甲・革新非常対策委員長が選ばれた。
姜新代表は「9月までに党の大統領選候補選出を終え、政策とビジョン中心に野党圏連帯を復元したい」と明らかにした。
(2012.7.25)