掲載日 : [2010-08-15] 照会数 : 5433
同胞高齢者に集いの場 滋賀「ホスの会」
[ 韓国料理の卓を囲むハルモニたち ]
月1食事会8年目
見回りで安否確認も
【滋賀】大津市内に居住する同胞有志と日本人のボランティアが協力しあい、地域に居住する在日1世高齢者のためにと毎月1回、市内で韓国料理の食事会「ホスの会」(朴茂順代表)を開いている。今年で8年目に入る。
登録者は60歳以上のお年寄り40人。集まりが近づくと、会の事務局長、川崎松男さんが案内カードを持ってお年寄り宅を1軒ずつ回り、それとなく健康状態にも目配りしている。市も会の活動に着目し、補助している。
朴代表は、「1世高齢者が日本の施設になじめず、行き場のないまま寂しい思いをして過ごしているのを見てきた」という。それならばと、有志に呼びかけてこの会を立ち上げた。川崎事務局長も、「民族の時間に触れることができる大切な時間」と話している。
6月の食事会。テーブルには、サンチュのチョレギサラダやシレギスープ、チヂミ、肉とコンニャクの炒め物、ムルキムチが所狭しと並んだ。食事が済むとカラオケで歌ったり踊ったりと、楽しい時間を過ごした。参加者のなかで最高齢者の黄貞熙ハルモニ(92)は、旧友を見つけると、「元気やった? 久しぶりやな」と駆け寄り、昔話に花を咲かせていた。
朴代表は「1世ひとりひとり参加して楽しかったと思ってもらえるような時間を共有できるよう、これからも続けていきたい」と意欲を燃やす。
問い合わせは(℡077・525・2009)。
(2010.8.15 民団新聞)