
「第4次 21世紀の朝鮮通信使 ソウルー東京 日韓友情ウオーク」が1日朝、東京に向けてスタートした。日本隊は在日韓国人3人を含む27人、平均年令68歳、最高齢は鈴木喜代子さん80歳。江戸時代の第1回朝鮮通信使来日から400年目の07年に始まったこのウオークは、かつての日本と朝鮮の友好の象徴だった朝鮮通信使の「善隣友好」の精神を今に生かそうと、日韓のウオーカーが手を携えて始めた。
景福宮スタート
景福宮から古式ゆかしき朝鮮朝時代の音楽の音色に誘い出されるように歩き出した。
今年は韓国観光公社の肝いりで、朝鮮朝時代の衣装に身を包んだ音楽隊、警護隊、正使、副使、従事官が先導してくれた。韓国隊は5人が釜山を経由して東京を目指す。1日参加の韓国や日本のウオーカーがこれに続く。6本のノボリを市民たちが「何かしら?」と見上げる。
火災にあった南大門が復元され、姿を現した世宗路を南に進む。初参加の李光吉さん(京都市・67)、朴孝子さん(福島・郡山市=66)はやや緊張した面持ちでノボリを手にする。
初日は27㎞を歩き、ゴールしたソウル市郊外の浄土寺で東京までの安全を祈願した。2日目はあいにくの雨の中でのウオーク。ソウル市郊外の道は交通量が多く、バイパスとの交差点の横断は危険が伴うため、パトカーが先導し、歩道のない道は警察官が車との間に入って安全を確保してくれる。日本では考えられない「サービス」にみな「カムサハムニダ」。ゴールした龍仁市では歓迎の夕食会で、たくさんのおいしいカルビをご馳走になった。
この道を歩くのは2年ぶりだが、郊外に延びて発展する新興都市のたくましい「息吹き」が感じられた。歩き出しの歩行スピードは少し遅かったが、次第にみなペースをあげて、春の日差しが注ぐのんびりした田舎道のウオークを楽しんだ。
春の息吹を体感
韓国のウオーカーが毎日、日替わりで参加して歩く。
日本語、韓国語、英語を交えた会話をしながら、時には「筆談」または電子辞書で単語を表示しながら顔をつき合わせて歩く姿が続く。
韓国の春は今年はいつになく早く展開していると聞いていたが、ケナリの鮮やかな黄色の花はまだ咲いていない地域が多かった。
一方で2年前「口蹄疫」で通行止めで歩けなかった地域はなくなり、ネギやニンニクの緑の畑が続く丘陵地帯を、遠くにかすむ山並みを見ながら、やわらかく渡る風に吹かれながら韓国の道歩きを楽しんだ。
高麗人蔘畑では、「6年もの」の栽培を終え、新しく栽培を始めた畑が目立つ。村の人が総出で苗代づくりをしたり、ネギを植えつけるなど、「韓国の春」の息吹があちこちに感じられた。
この後ウオーク隊は難所の鳥嶺峠を越えて釜山を目指す。
(写真と文・金井三喜雄)
(2013.4.12 民団新聞)