韓国政府は武藤正敏前駐韓大使(64、東西大学校国際学部特任教授)に修好勲章光化章を贈った。「韓国と日本の友好増進に努め、韓日関係の発展に大きく貢献した」ことが理由。
申珏秀大使が23日、駐日韓国大使館で手渡し、「韓国と最も縁の深かった外交官」と業績を称えた。
武藤前大使の韓国での勤務は、入省当初の語学研修も含めると合わせて5回。40年にわたる外交官生活の約半分を韓国で送ったことになる。駐韓大使在任中には韓国併合100年の節目を迎え、菅元総理による謝罪談話発表や朝鮮王室儀軌の返還にも貢献した。
武藤前大使は受章あいさつで両国関係に言及し、「お互いを正しく見つめあうのが出発点。(歴史)事実を事実として認めあえば、たとえ対立はあっても協力関係は進めていける。両国の国民交流は相変わらず活発なので、悲観していない。なにかのきっかけでいい関係をつくれる」と述べた。
民団中央本部から呂健二・林三鎬両副団長、河政男事務総長がお祝いに駆けつけた。
(2013.5.29 民団新聞)