
在日1世ハルモニたちによる絵の作品展「おもいはふかく」が、東京・新宿の高麗博物館で開催されている。川崎市ふれあい館との共催企画。
題材はネギ、魚、白菜、なす、ねじれたキュウリ、イカといった身近な食材が多い。豊かな感性で作品に生命を吹き込んでいる。なかでも、白菜は、密に重なり合った葉のしわまで表現した力作。
絵の具は3原色だけ。下書きもなく、一気に描く松本キミ子さん考案の「キミ子方式」と呼ばれる手法を用い、上手に描くよりは、作者の個性を尊重した。ハルモニたちは、「自分そのものを出せる」と次々と作品を描いてきた。90点を展示。
絵のほか作文も展示している。鉛筆を持ったこともないハルモニたちが初めて文字を書いた喜びが伝わってくる。スタッフの一人は「在日一人ひとりの波乱の人生が伝わってくる。国家間がぎくしゃくしているときだからこそ、市民交流を大事にしたい」と述べた。
6月2日まで。
(2013.5.29 民団新聞)