在日韓国人信用組合協会(韓信協、呉龍夫会長)会員7組合の総代会が6月中にそれぞれ開かれ、3月末決算(2012年度)業績は、預金が前年同期比2・84%増の6503億2000万円、貸出金が同1・53%増の4222億9000万円だった。出資配当を実施したのは4組合。
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あすか信用組合
預金高2千億円台に
あすか信用組合(金哲也理事長、本店・東京都)は28日、新宿の本店で第47期通常総代会を開いた。総代113人中103人(委任状49、代理1含)が出席した。
3月末決算は、預金が2002億6856万円(前年同期比3・46%増)、貸出金が1182億8590万円(同2・44%増)で、預貸率は59・06%だった。純利益は6億4049万円。
金理事長は「厳しい状況の中、12年度業績は預金、貸出金ともにほぼ事業計画どおりに達成できた。特に預金は2000億円の大台に乗せることができた。しかし、今期は一段と厳しくなることが予想され、同胞社会、地域社会に貢献するようさらに努力していく」と語った。
自己資本比率は7・44%、出資配当は昨年と同じく1%。なお、経営の効率化を進めるべく、来年2月をめどに八戸支店を青森支店に統合することが承認された。
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信用組合広島商銀
出資金の増強で成果
信用組合広島商銀(井上一成理事長、本店・広島市)は18日、本店で第52期通常総代会を開き、井上理事長を再選した。総代112人中112人(委任状51含)が出席した。
業績は、預金が前年同期比2・36%増の1395億3212万円、貸出金が同1・44%増の929億7494万円で、預貸率は66・63%だった。純利益は1億5702万円。自己資本比率は6・72%。
井上理事長は「昨年は念願の海田支店新築移転を実現することができた。預金金利を下げながらも預金高を増やすことができたのは総代をはじめ皆様のおかげ」と謝辞を述べた。
長引く景気の低迷という厳しい環境の中、貸倒引当金2億3100万円の積み増しを行うと同時に、自己資本の充実をめざし出資金増強に努めた結果、37億円余を達成した。出資配当は昨年に続き2%。
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九州幸銀信用組合
10%超す預金伸び率
九州幸銀信用組合(呉龍夫理事長、本店・福岡市)は25日、本店で第57期通常総代会を開いた。総代112人中64人(委任状32含)が出席。
3月末の決算は、預金が前年同期比10・31%増の925億9533万円、貸出金が同5・49%増の575億7898万円で、預貸率は62・18%。純利益は2億9469万円にのぼった。
呉理事長は「預金の増加に合わせ、積極的な資金運用を推進し、貸出金もまた昨年を上回り、大幅な利益をあげることができた。しかし、不良債権に対する早期処理を進めるべく、貸倒引当金として5600万円を計上した分、純利益が減少した。資本増強に努めた結果、2億円近い出資金を集めることができた」と協力に感謝した。
自己資本比率は総資産の大幅な増加の影響で昨年より低い5・81%となった。配当は、普通出資が1・2%、優先出資が1・5%。
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信用組合愛知商銀
業績低下も黒字維持
信用組合愛知商銀(李国雄理事長、本店・名古屋市)は27日、名古屋市内の愛知韓国人会館で第60期通常総代会を開き、李理事長を再選した。総代119人中110人(委任状47含)が出席した。
12年度の業績は、預金が812億8466万円(前年同期比0・99%減)、貸出金が642億2018万円(同3・09%減)で、預貸率は79・00%だった。
純利益は1億4366万円で、自己資本比率は5・46%だった。
李理事長は「昨年度は黒字を出すことはできたものの、長年の懸案であった累積赤字の解消までにはいたらなかった。自己資本比率も予想外の事象発生により前年より低下した点、お詫びする。地域に密着した民族金融機関としてこれまで以上に努力していく覚悟だ」と決意を語った。
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中央商銀信用組合
預金、貸出とも伸長
中央商銀信用組合(佐藤光則理事長、本店・横浜市)は26日、本店で第6期通常総代会を開いた。総代106人中68人(委任状34)が出席。
業績は、預金が前年同期比0・40%増の756億7862万円、貸出金が同4・68%増の481億8864万円で、預貸率は63・68%だった。預金、貸出金ともに前年度を上回ったのは、合併以来初めて。純利益は1億4343万円、自己資本比率は4・32%。
佐藤理事長は「業績を向上させるため、役職員が一丸となって日々努力してきた。この1年で職員の仕事に対する姿勢が変わり、多くの顧客、組合員から激励された点は大きな成果だった。組合の安定した将来をめざし、さらにチャレンジしていく」と抱負を語った。
また、あすなろ信用組合との合併について、佐藤理事長は「現在、合併の可能性を模索中で、最終承認は総代会でなされる」と説明した。
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あすなろ信用組合
貸倒引当金積み増し
あすなろ信用組合(卞健一理事長、本店・松本市)は27日、長野市内のホテルで第38期通常総代会を開いた。総代119人中90人(委任状39含)が出席した。
3月末の決算は、預金が前年同期比3・15%減の365億5370万円、貸出金が同2・95%減の279億7290万円で、預貸率は76・53%だった。自己資本比率は4・96%。
卞理事長は「業務純益を2億4200万円と前期比より増額したほか、優先出資による2億円の資本増強を実施したが、貸倒引当金に8億3800万円を積み増ししたため、当期は5億9600万円の赤字となった。信用リスク管理に重点をおき、資産の健全化を図っていく」と決意を述べた。
また、強固な経営基盤の構築をめざし、現在、韓信協主導により中央商銀信組と合併について協議中であることを明らかにした。
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信用組合岡山商銀
自己資本率が上向く
信用組合岡山商銀(梁炳玉理事長、本店・岡山市)は21日、本店で第51期通常総代会を開き、梁理事長を再選した。総代110人中87人(委任状23)が出席した。
3月末の業績は、預金が前年同期比4・59%増の244億572万円、貸出金が同0・18%減の130億6809万円で、預貸率は53・54%だった。自己資本比率は8・42%。
梁理事長は「昨年は創立50周年記念事業として岡山県を通じて車椅子100台を福祉施設に贈呈し、社会貢献活動を行ったほか、民団など関係機関にも寄付した。新規預金獲得のための記念キャンペーンを展開した結果、目標額を5億円上回る成果をあげることができた」と語った。
また優先課題として、ローン商品の充実を図りながら融資先の新規開拓、掘り起こしを推進する。純利益は1億5002万円で、出資配当は昨年と同じく2%。
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近畿産業信用組合
信組日本一の預金高
近畿産業信用組合(大本崇博理事長、本店・大阪市)は26日、大阪市内のホテルで第60期通常総代会を開いた。総代209人中106人(委任状46含)が出席した。
業績は、預金が1兆2054億円(前年同期比12・94%増)、貸出金が6173億円(同15・00%増)で、預貸率は51・21%だった。純利益は40億6900万円、自己資本比率は9・60%。配当は2%。
大本理事長は「ピンチの時こそ絶好のチャンスととらえ、全役職員が一丸となり、満10年の節目に、所期の計画を大きく上回る成果をあげ、『信用組合日本一』を達成できた」と強調した。
また、青木定雄前会長および青木秀雄前副会長が経営の一線から離れ、新たに4人の非常勤理事を選任したことで、「透明性の高い運営を推進する」と説明した。
(2013.7.3 民団新聞)