「行動する保守運動」を名乗るグループが7日に予定していた東京・新宿区での「東京韓国学校補助金撤廃デモ」が、「延期」になった。主催者側と見られる人物はツイッター上で、「(参議院)選挙期間中で本庁警備の都合もあり、デモ参加者の安全を考慮し、延期になります」と書き込んだ。
しかし、「差別的デモ・街宣に抗議する会」の金展克代表はこの理由に懐疑的だ。
「選挙期間中だから延期するというのは、いいわけでしょう。6月16日の反韓デモも都議選期間中のことだった。この日、デモ側とカウンター側の双方に多数のけが人、逮捕者まで出したことで、行政側が何らかの指導に乗り出したことは十分に考えられる」。
この推測を裏付けるように、6月30日のデモは初めてコースが一部変更された。この日のデモの主催者はブログに、「新宿警察署の警備担当者との話し合いの上で、コースも変更し、混乱を回避することでも合意した」と書き込んだ。公安委員会を経由して、現場の警視庁警備課・新宿署が行政指導した結果だ。
金代表は「カウンター側の攻撃も激しさを増し、デモがやりにくくなっているのは確かだ。しかし、デモコースの変更という私たちが署名活動で訴えてきたことが、100%通ったわけではない。大久保通りこそ外れたが、職安通りの一部は通った。これからも署名は継続していく」と話している。
(2013.7.17 民団新聞)