【広島】万葉の時代から栄えた鞆の浦を中心とする瀬戸内海の歴史と文化を展示する福山市鞆の浦歴史民俗資料館でも「善隣友好 朝鮮通信使」と題した13年度特別展が、開催されている。
特別展では新資料も初公開している。かつては沼名前神社の絵馬堂に掲げられていた「感應(かんおう)」と書かれた書を扁額にしたものもその一つだ。通信使の一行であったと思われる西嶽(せいがく)という人物の書とされる。このほか、通信使行列図の絵巻や国書先導図など、56点を展示している。
鞆の浦は朝鮮通信使が寄港した港町として知られ、鞆福禅寺境内には、正使、副使、従事官の三使の宿所として名高い「対潮楼」が現存している。
11月24日まで。入館料150円(高校生以下無料)。9時〜17時(入館は16時30分まで)。月曜日休館。
問い合わせは同資料館(℡084・982・1121)
(2013.11.6 民団新聞)