掲載日 : [2015-09-09] 照会数 : 5275
荒川河川敷で犠牲者を追悼…市民団体
[ 追悼式の参加者も群舞に飛び入り参加 ]
東京・墨田区、木根川橋下手の荒川河川敷で5日、同胞犠牲者の追悼式が行われた。今年で34回目。例年を上回る約200人が参加した。83年から3年間、当時を知る住民から聞き取りを行い、調査結果を『風よ鳳仙花の歌をはこべ』にまとめた市民団体が主催した。
聞き書きによれば、虐殺は木根川橋に隣接する木造の旧四ツ木橋付近で起きた。虐殺には流言を信じた民衆ばかりか、機関銃で武装した軍隊も加わった。荒川放水路に埋められた遺骨はその後、官憲によって掘り起こされ、持ち去られたという。
式では関東大震災で叔父を虐殺された体験を持つ婦人(80)が、「犠牲になった人のことを忘れず、語り継いでいきたい」と述べた。
この後、在日2世の歌手、李政美さんが追悼の歌曲「鳳仙花」など3曲を澄んだ歌声で披露した。閉会後のプンムル(風物)では参加者も群舞に加わった。
八千代でも慰霊
【千葉】「朝鮮人犠牲者の碑」が建つ八千代市の高津観音寺でも6日、慰霊祭が行われた。主催は「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼・調査実行委員会」(吉川清代表)。
同委員会は78年に発足。地域で地道な聞き取り調査を重ね、「軍が収容所から朝鮮人を払い下げ、なぎの原で村人に殺させた」事実を突き止めた。現場から遺骨を掘り起こし、83年から慰霊祭を行っている。
吉川代表は「過去への責任と犠牲者への追悼、これからの友好と平和を願う心でこれからも取り組んでいきたい」と語った。約40人の住民が焼香した。
(2015.9.9 民団新聞)