掲載日 : [2017-09-13] 照会数 : 5258
八千代の住民と「合同慰霊祭」…追悼・調査実行委
[ 慰霊碑に焼香する住民ら(高津山観音寺) ]
【千葉】八千代市内では少なくとも4カ所で虐殺があったことが確認されている。軍隊が東習志野にあった「陸軍習志野支鮮人収容所」(捕虜収容所)に保護されていた朝鮮人を連れ出して村人に殺させたというもの。
50年後、「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼・調査実行委員会」(吉川清代表)が地元住民の証言や記録で忌まわしい事件の概要を掘り起こした。6体の遺骨が改葬された高津山観音寺には慰霊碑が建つ。「合同慰霊祭」は同実行委員会が実務を担っており今年で35回目。
住職の読経に続いて90人以上が焼香した。実行委員会のメンバーは慰霊祭を続ける意義について「事実を知ってほしい。そして現在の視点から94年前の事件を考えなおし、それを誰かに伝えてほしいから。それはよりよい未来を築いていくためにも必要」と語った。
この日、船橋・習志野・八千代 フィールドワーク資料「『関東大震災と朝鮮人事件』を歩く」の韓国語版と日本語改訂版がお披露目された。
(2017.9.13 民団新聞)