掲載日 : [2017-09-13] 照会数 : 7000
<民団埼玉本部>脱北者招き講演…韓日夏マダンも
【埼玉】民団埼玉本部(田団長)は9日、脱北者の李紅花さん(仮名)を埼玉韓国会館に招き、証言集会を開いた。同本部の創団70周年記念「多文化共生埼玉交流の集い」の一環。同実行委員会との共催のもと100人が参加した。
李さんは母親が北送された元在日同胞。北韓ではその出身成分から「政治犯(スパイ)」と目され、「いつなんの罪で処刑されるのか分からない」状況に追い込まれていた。緊張が続く生活に「これ以上は無理」と脱北を決意。中国で1年間潜伏した末に08年12月、日本に到着した。現在は北送事業・拉致問題・北韓人権問題を追究しているNGO「モドゥモイジャ」に所属している。
李さんは自らの体験をもとに「学校教育では日帝時代のことについてよくやったが、被爆都市・広島の被害については一切取り上げなかった。住民は核の怖さをなんら知らされていない」と報告した。講演後、参加者は韓国舞踊と民謡、カヤグムなどの「韓日友情夏マダン」を楽しんだ。
(2017.9.13 民団新聞)