掲載日 : [2017-09-27] 照会数 : 7471
「核開発、放棄せよ!世界の平和脅かすな」…北韓糾弾デモ全国で展開
[ 北韓糾弾デモ全国で展開 ]
民団は15、16の両日、各地方協議会主催のもと、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の5都市で「北韓の核ミサイル挑発を糾弾する示威行動‐韓半島の平和を守れ‐」を決行した。全国で約2000人の同胞らが北韓の核やミサイルと北韓に追従する朝総連を糾弾する集会とデモ行進を行い、民団の立場を明確にした。北韓の核に対するデモ行進は09年5月31日に東京で開いた「北韓の核兵器放棄を求める緊急集会」以来、8年ぶり。
東京では16日、千代田区の日比谷図書館文化館で、まず250人規模の抗議集会を開いた。会場に入れない同胞ら約600人は、デモ行進に備えて隊列の準備をした。
関東地協と東北地協共催の集会では、民団東京本部の李壽源監察委員長が「日本社会の構成員として、共生を目指す在日韓国人および民団は、北韓の暴挙と北韓に追随する朝総連を厳しく糾弾すると同時に、日本社会に対してわれわれの姿勢を明らかにするために、北韓糾弾示威行動を実施する」と高らかに趣旨文を読み上げた。
続いて関東地協の金秀吉会長(民団東京本部団長)が「北韓は国連決議や国際世論を全く無視し、核実験を強行してきた。世界の平和と安定を脅かす暴挙を絶対に許してはならない。総連に対しても核・ミサイル開発を即刻中止するようともに行動するよう要求する」とアピールした。
激励辞に立った民団中央本部の呉公太団長は「同胞が殺し合った韓国戦争は、金日成が野望のために起こした戦争だ。私たちの先輩642人が参戦し、135人が亡くなった。戦争は絶対にあってはならない。金正恩はあの小さな国土で核実験をやったらどうなるのか。環境破壊もいい加減にしろ」と北韓を強く非難した上で、「韓半島の美しい山河を後世に残すことが私たちの責任だ。日本は原爆で多くの方が亡くなり、後遺症に苦しんでいるが、私たちの同胞も3万人以上が亡くなっている。金正恩は核開発・ミサイルを止めなければならない。私たちは世界の平和を愛し、この美しい地球を愛する民団でありたい。韓半島に核はいらない」と檄を飛ばした。
青年会員らの主導でシュプレヒコールが繰り返された後、デモ行進が始まった。先頭隊列には、関東と東北の団長、民団中央本部3機関長らが「北朝鮮の核実験を断固糾弾!」と書かれた横断幕を手に「北朝鮮は核開発を放棄せよ!」「東アジアの平和へ韓日連携を!」「総連は民団と共に北朝鮮の暴挙を阻止せよ!」と拳を振り上げた。
また、デモ隊約800人は「核開発断固糾弾」「ICBM放棄せよ!」「世界平和脅かすな!」と要求するプラカードを高く掲げ、日比谷公園から銀座を経由し、鍛冶橋までの約1・6キロを練り歩いた。
(2017.9.27 民団新聞)