掲載日 : [2022-02-16] 照会数 : 3242
「話してみよう韓国語」掘り起こして20年…東京で中高生大会開く
[ 台本にアドリブを入れて演技するスキット部門 ]
韓国語を母語としない首都圏の中高生を対象とした「話してみよう韓国語」東京・中高校生大会2022(同実行委員会、駐日韓国文化院主催)が5日、東京・新宿の駐日韓国文化院で開催された。今年が節目となる20回目。参加者は累計で2100人ほどを数え、韓国語学習者のすそ野の広がりを感じさせる結果となった。
大会は2003年、東京でスタート。当初の応募者は30人だった。その後、希望者が増えたため、09年から中高校生大会と学生・一般大会に区分した。開催都市は東京から地方に広がり、いまや青森から鹿児島までの7都市で共通テーマのもと続いている。
開催部門は韓国語学習初心者が2人一組になり、決められた台本をもとに最後はオリジナル部分を挿入して締める「スキット部門」と、あらかじめ決められたテーマのなかから一つを選ぶ「スピーチ部門」の2つ。東京・中高生大会スキット部門には54組108人の応募があり、24組48人が発表の舞台に上がった。
今年のテーマは「キムチに合う食べ物」。学校のお昼休み、韓国人クラスメートの弁当に手作りのキムチが入っているのを見つけた日本人学生が作り方に興味を持ち、韓国人学生の家を訪ねるという設定。日本人学生がキムチと食べたら合うと思って持ってきたものがそれぞれのオリジナル脚本となる。実際に登場したのは納豆やアボガド、ケーキ、マヨネーズといった以外な組み合わせばかりだった。
スキット部門に先立つスピーチ部門では12人が登壇、5分の発表時間内で「電車」、「空港」、「海」などをテーマに発表した。
審査委員を務めた東海大学語学教育センターの金〓秀専任講師は、参加者それぞれの韓国語レベルの高さを称えながら、「実践してみることが大事。最後は自分の言葉になる」と激励した。
スキット部門「最優秀賞」は千葉県立松戸国際高校3年の小川果歩さんと河田陽菜さんのカップルに。同じくスピーチ部門は中村至恩さん(加藤学園暁秀高校2年)が受賞。それぞれ「話してみよう韓国語」高校生全国大会の出場権を獲得した。副賞としてスマートウォッチが贈られた。
(2022.02.16 民団新聞)