掲載日 : [2004-06-23] 照会数 : 3892
脱北者引き渡しの対価は材木一本 元国境警備兵が証言(04.6.23)
[ 東京集会で証言する金ソクナムさん ]
朝中国境で脱北や密輸の取り締まりなどに当たり、99年に脱北した北韓の元国境警備兵、金ソクナム(仮名)さんの証言を聞く集会が20日、東京で開かれた。北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(山田文明代表)が主催したもので、東京集会には日本の市民ら20余人が参加した。
金さん(31)は90年に人民軍海上警備隊に入隊し、93年から99年まで国家保衛部所属の国境警備隊に勤務した。当時の脱北者の動向や警備体制などについて金さんは、脱北者が増えた95年には、脱北やキリスト教宣教者と接触する者を厳しく取り締まったために多くが命を落としたと話した。99年には「100人の住民がいたとしたら、50人が川を渡って行ったという感触」と、脱北の流れが止まらない状況を語った。
また、脱北者を引き渡す中国側に対して、一人につき材木1本などの対価を渡していたという。
また北の執権層は、ドイツ統一後の欧州の状況の中で、旧体制派がどのように処罰されたか知っており、人民を苦しめてきたと自認している者は、現体制の維持を望んでいると述べた。支援物資を送っても現体制に利用されるだけだと、支援に対して慎重な姿勢が必要と締めくくった。
(2004.6.23 民団新聞)