掲載日 : [2004-07-28] 照会数 : 3132
在日同胞の「本国女性会」 励まし支え30年(04.7.28)
ソウルで毎月集い 子育ての悩みなど
【ソウル】母国留学後、家庭を築いて本国に根をおろした在日女性たちが毎月1回、ソウル市内で集まり、お互い支え合いながら子育ての悩みなどを分かち合ってきた。会の名称は「本国女性会」。発足から今年で30年を迎える。韓国で活躍する在日韓国人で構成する「本国会」も「本国女性会」が下地となった。
会の前身となったのは母国留学生でつくる「ウリモイム」。当初11人から出発したのが、いまは登録会員50人を超すまでになった。
構成としては専業主婦と日本語講師などのキャリアウーマンがほぼ半々。当初からのメンバーが今なお半数以上を占めている。
集まりは毎月第4土曜日のランチタイム。場所はソウル市内、メンバーの経営している店に集まることが多い。
いまでこそ結婚生活20ベテランぞろいだが、会の発足当初は多くが子育て真っ最中。慣れない家庭環境のなかストレスも多く抱えていた。だからこそ、在日だけの集まりはメンバーにとって「里帰りの場」ともいえた。ふだん決して使わない日本語を気兼ねなく使えることも、ストレス解消に役だった。
話題は子育てに限らない。夫婦・家族間に関わる愚痴をこぼし、冠婚葬祭のしきたりで悩んだときもお互いに情報交換してきた。子どもの入学や結婚といった急な物いりの時には、頼母子講で融通しあってきた。
メンバーの一人、年長の李陽子さん(64)は、「気楽に日本語で話せるのがいちばんいい」と認める。南千佳さん(28)も「ここに来るとほっとする。韓国で暮らした先輩のオモニたちから暮らしの様々な智恵をいただいている」と語った。
会創立の立て役者であり、いまも世話人を務める盧順子さんは「知らず知らずのうちにお互いには励ましあっているのが私たちの集まりのいいところだと思います。子育ても一段落したので、これからは韓国に留学してくる若い在日韓国人の世話にあたっていきたい」と話している。
(2004.7.28 民団新聞)