掲載日 : [2015-06-24] 照会数 : 4164
<韓日>世界遺産登録に協力…外相会談「慰安婦」はなお隔り
尹炳世外交部長官は21日、東京で岸田文雄日本外相と会談後に記者会見し、韓半島出身労働者が強制労働させられた施設が含まれる「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録問題について、「協議を通じて円満に妥結するという共通認識を持ち、緊密に協議することにした」と明らかにした。
岸田外相も会談後、「両国の推薦案件『明治日本の産業革命遺産』『百済の歴史(遺跡)地区』がともに登録されるよう協力していくことで完全に一致した」と記者団に語った。
尹長官は「約3時間にわたり、双方の関心事について友好的、虚心坦懐かつ建設的な議論をした」とした上で、旧日本軍の慰安婦問題に関しても「われわれの立場をはっきりと伝えた」と説明した。
ソウルと東京でそれぞれ開催される22日の国交正常化50周年記念式に両国首脳が相互出席することになった経緯については、「(関係改善に向けた)両国指導者の強い意思を反映したということで(岸田外相と)認識が一致した」と語った。
両国の現政権発足後に実現していない首脳会談をめぐる議論については「まだ時期を話せる段階ではない」と具体的な言及を避けた。
尹長官は22日に安倍晋三首相を表敬訪問し、「両国が様々な分野で協力を強化し、特に残りの懸案を進展させ、新しい50年に向けた元年になるよう努力しよう」との朴槿恵大統領のメッセージを伝えた。
(2015.6.24 民団新聞)