掲載日 : [2008-07-30] 照会数 : 9847
「久留島武彦文化賞」韓国人が初の受賞
[ 個人賞の金成妍さん ]
金成妍さん
業績、博士論文に
青少年文化の向上と普及に貢献した人や団体に贈られる、「第48回久留島武彦文化賞」個人賞に韓国人の金成妍さん(近代文学研究家)、宮本茂登一さん(口演童話家)、脇明子さん(子どもの読書問題研究家)が選ばれ、15日に東京都内の会場で授賞式が行われた。
同賞は日本の近代児童文化の開拓者の一人である、久留島武彦さんの業績を記念して、1960年に制定された。48年の歴史のなかで韓国人の受賞者は初めてになる。
金さんは7年前に来日。戦前、戦中時代の朝鮮における久留島武彦の活動を調査、研究後、業績をまとめた博士論文が評価された。金さんは「未熟なわたしが名誉ある賞をいただけた。真心を持って勉強に進みなさい、という応援だと思う」と感謝の意を述べた。
(2008.7.30 民団新聞)