掲載日 : [2008-09-17] 照会数 : 5304
百済人の遺徳しのぶ 町民200人参加し「望郷祭」
【宮城】民団宮城県仙北支部(金正吉支団長)は6日、涌谷町の天平ロマン館で百済王敬福らをしのぶ「百済人望郷祭」を開催した。町民ら200人が見守った。
金支団長は「4年前、町民の理解を得て望郷の碑を建立したのがきっかけ。百済人の歴史を思い起こすと同時に、韓日間の草の根交流を進めることが大切」と語った。
涌谷町の大橋荘冶町長は「韓国とは18年前、百済の里である扶余郡と姉妹提携して以来、交流を続けている。互いの文化を理解しながら友情の道を広げるためにも、この望郷祭は意義が深い」と強調した。
涌谷町は日本最初の産金地として知られ、8世紀半ばの天平時代、陸奥国守だった百済王敬福が東大寺大仏の造営(塗金)に貢献した史実がある。今回は初めてチマ・チョゴリの試着会を行った。韓国の安重根義士記念館からも金鎬逸館長らが出席した。
(2008.9.17 民団新聞)