掲載日 : [2008-10-01] 照会数 : 5027
<兵庫本部>民団会館の1階に「地下水」揚水施設
非常時に消火、緊急生活用水提供
【兵庫】民団兵庫県本部(白永煕団長)の会館1階の駐車場内にこのほど、災害などの緊急事に備えた地下水揚水施設が完成した。地震などの非常事態にはここから地域住民に消火・生活用水を供給する。
同会館のある長田区は同胞の多住地域。95年の阪神大震災で大火災が発生した際の苦い経験から「地域とともに活用できる緊急用の揚水が必要」と、同本部防災対策委員会が設置費用の一部を民団中央本部へ要請していた。
9月24日の完成記念式には民団中央本部の鄭進団長が駆けつけた。式典で白団長は、「地域との共生に役立つ地下水が完成し感無量。この地下水は地域の財産だ」と喜んだ。鄭団長が蛇口をひねり、勢いよく水が流れ出すと、参加者から大きな拍手がわいた。
鄭団長は「震災の多大な被害で皆さんが苦労された。地球のあらゆる生き物にとって水というのは必要。その役割を民団が果たし、地域に貢献できることはとても意義がある」と述べた。この揚水は「鄭進井」と命名された。
(2008.10.1 民団新聞)