掲載日 : [2008-10-08] 照会数 : 5461
コーラスで婦人会活性化 地域公演や慰問
[ 練習に励む婦人会大阪本部のコーラス部 ]
若年世代の受け皿にも
近畿圏で婦人会有志の参加するコーラス部の活躍が目覚ましい。部員は各地の韓日交流公演に出演し、老人ホームの慰問も行っている。敬老会で韓国民謡を歌えば、お年寄りたちも元気に踊り出すほど。コーラス部の活動を目あてに参加する若年世代の参加も目立っているという。コーラス部は婦人会活動を活性化させ、地域同胞社会に新風を吹き込んでいる。
クゴ学習の一環
婦人会大阪府本部(金濱子会長)にコーラス部が発足したのは92年。大阪韓国綜合教育院が91年、クゴ学習に通う婦人会メンバーの発音の手助けにと、音楽の時間を取り入れたことが始まり。メンバーの間で「韓国語で歌うと舌がよく回るようになった」と好評に。
93年に韓国大田エキスポ「海外同胞デー」に出演。祖国での初舞台で自信をつけ、各地イベントに参加している。レパートリーは民謡など1世から受け継いだものが大半だったが、いまは歌謡曲からクラシックまでと幅広い。
15年間で急成長
婦人会兵庫県本部(金彩玉会長)のコーラス部は91年の発足。当時の会長、鄭玉子同本部常任顧問によれば、「スタートしたころは譜面も読めなかった」という。15年間にわたって指導にあたってきた韓洋雄さん(民団兵庫県本部副団長)は、「初めはみんなそれぞれ勝手に歌ったりと、大変だった」と認める。
いまは「音を楽しむ」ことを学び、「聞いてもらえるコーラス部」にまで成長した。20人から始まった部員もいまでは30人を超す。
初舞台踏み自信
婦人会滋賀県本部(李敏子会長)は発足が90年と、近畿圏ではいちばん古い。当時の会長が「みんなが一緒になってできるものを」と呼びかけたのが始まりだ。
閔斐朗さん(同本部総務部長)の指導が実り、大津市民会館で初舞台を踏んだ。このときの緊張が逆に自信につながっている。来年の民団本部新年会で団員たちやその家族に披露することが部員の目下の目標だ。
ある部員は、「声がでるようになり、もっと歌が好きになった」と楽しんでいた。
お年寄りに人気
婦人会和歌山県本部(金英子会長)のコーラス部は毎年、韓国語弁論大会や民団の成人式、敬老会などで引っ張りだこの人気となっている。敬老会ではハルモニ、ハラボジたちから「チョッーター」と元気な声がかかるほど。
発足してから今年で9年目。コーラス部を楽しみに参加した若手の会員も目立つため、旬の韓国ノレも練習している。部員たちは「韓国語の勉強にもなる」「声を出すことで若返る」という。
(2008.10.8 民団新聞)