掲載日 : [2009-02-25] 照会数 : 6179
<民団北海道>道民向けに韓国語通信講座 定員150人に649人
[ テキストは各回とも8ページで入門者向け ]
【北海道】民団北海道本部(金泰勲団長)は道民を対象とした韓国語通信講座を2月からスタートさせた。当初の募集定員は150人だったが、申し込み者は予想を上回る649人に達した。事務局では韓国語への潜在的な関心の高さにあらためてびっくり。広域、過疎という道内の特殊な事情が、通信教育の需要を引き出したようだ。
民団北海道の韓国語通信講座は1月初頭から募集を開始した。広報開始と同時に切れ目なくFAX受信が続き、1日で350人に達したときも。1月23日で締め切り、最終的には649人と予定の150人を大きく上回ったものの、すべて受け入れることになった。
民団北海道は一昨年、高校生120人を対象に無料通信講座を実施したことがあるが、当時から対象を一般にまで拡大して欲しいとの声が届いていたという。今回は送料など実費として2000円を受講料とした。
反響も大きい。テレビとラジオ講座で韓国語を学んでいるというある主婦(63)からは、通信講座入会に際して丁寧な礼状が届いた。文面によれば、韓国語を学ぶようになったきっかけは、04年12月末から衛星テレビで放映が始まった「冬のソナタ完全版」を視聴したことから。当時は最愛の夫を亡くし、一時は少し気弱になっていたという。いまは、「韓国語を学ぶようになって毎日が楽しく、生きる力になっている」としたためていた。
テキストは入門者向けで1回あたり8㌻、全7回講座。受講者には2月から教材の発送が始まった。教材製作を担当した札幌韓国教育院の鄭萬鎰院長は「10年におよぶ日本での韓国語教育の蓄積を生かした。全講座を修了すれば、韓国語が好きになり、講習会に出ても先生の話が理解できるようになるでしょう」と話している。学習上の疑問にはFAXとメールでアドバイスもしている。
金団長は「言葉を知ることで、韓国をより身近に感じる人が増えてくれたら」と話している。
(2009.2.25 民団新聞)