掲載日 : [2009-04-15] 照会数 : 10798
<民団>各地で糾弾行動 北韓ミサイル発射強行
[ 朝総連本部会館前で抗議行動を展開する民団代表団(7日) ]
朝総連本部に抗議
海外同胞へ連帯呼びかけ
民団は、北韓による5日の長距離弾道ミサイル発射強行に対し強く抗議し、当日、都内で糾弾ビラを配布したのに続き、6日には日本における北韓の代弁機関である朝総連の本部に「抗議文」を送付、翌7日には同本部会館前で抗議行動を展開した。また東京、大阪をはじめ全国各地で糾弾ビラの街頭配布を実施し、北韓の核開発・ミサイル発射問題に対する民団の立場を強く訴えた。
街頭ビラ配布
民団の中央本部と東京本部、および婦人会、青年会、学生会など中央傘下団体の幹部・職員ら約100人は7日朝、出勤者を対象にJR新橋駅東口と西口前で、国際世論を無視しミサイルを発射した北韓の暴挙に抗議するとともに民団の立場を明らかにしたアピールビラ約1万枚を配った。
この日の昼過ぎには、「抗議文」を手渡すために中央本部の韓在銀副団長、金昭夫副団長、李時香東京本部団長、余玉善婦人会中央会長、金宗洙青年会中央会長、姜善博学生会中央会長はじめ約50人が東京千代田区富士見の朝総連中央本部を訪問した。
門を閉ざし抗議文の受取を拒否したために本部前で韓副団長が抗議文を朗読した後、全員で「北韓はミサイル開発を中止せよ」「北韓は核兵器を放棄せよ」「北韓は拉致問題を解決せよ」とシュプレヒコールし、在日同胞の強い思いを伝えた。抗議文はファクスで送信した。
抗議文は、ミサイル発射を厳しく糾弾するとともに北韓に対して、「軍事最優先の『先軍政治』を放棄し、一切の威嚇・挑発策動をやめ、国民の生活と福祉のため、そして責任ある国際社会の一員となるべく南北当局対話と6者会談のテーブルに復帰するよう」求めている。
これに先立ち民団中央本部の鄭進団長は2日、ミサイル発射問題で朝総連の徐萬述議長あてに、北韓に発射自制を呼びかけるよう求めた「要望書」を宅配便で送ったが、朝総連側に受け取りを拒否されたため、やむをえずファクスで送信した。鄭進団長は同日、中央本部で緊急記者会見を持ち、「この間、ミサイル発射について深い憂慮の思いを持って注視してきた」と強調し、要望書の内容を明らかにした。
要望書は「ミサイル発射予告は東北アジアの平和と安定に著しい脅威を与えているだけでなく、在日同胞社会に緊張をもたらしている」と指摘。核開発・ミサイル発射などの行動を「自国民の人権と生命を犠牲に、東アジア・太平洋地域の平和破壊をもたらす蛮行」と強調し、「朝総連が在日同胞の総意を受け止め、ミサイル発射を自制するよう、北韓当局に強く呼びかけるよう」促している。
鄭進団長は、5日に各国の韓人会会長らに送った「北韓のミサイル発射に抗議するアピール」で「民族の名誉を冒涜する北韓の蛮行を糾弾する統一行動を」と海外同胞にも呼びかけた。
(2009.4.15 民団新聞)