掲載日 : [2009-06-05] 照会数 : 8099
5周年迎えた足立の同胞デイサービス
[ 開設から5年が経過した「アレック桜木」。最近は地元足立区ばかりか、隣接する荒川区からの利用者も増えている ]
5周年迎えた同胞デイサービス
足立の「アレック桜木」…済州道の方言で会話
要介護の在日同胞を主な対象としたデイサービスセンター「アレック桜木」(足立韓国会館1,3階)の開設から5年が経過した。最近は地元足立区ばかりか、隣接する荒川区からの利用者も増えている。さらに定着率が高いのも特徴。
センター長の西方敏郎さんによれば、デイサービス現場では利用者が半年から1年で入れ替わるのが普通。しかし、「アレック桜木」では、開設以来の利用者がいまも通う。日本の通所リハビリ施設で無口な利用者がここでは人が変わったかのような明るい表情を見せるという。
聞けば、ほとんどが顔なじみのようだ。「家にいても、一人テレビ見ているだけ。みんなとお話しできるのがいちばん」と話す。ここでは済州道の方言を理解できる在日2世職員の存在も大きい。高政美さんは「親が話しているのを聞いているので、半分ぐらいは理解できる」という。
お仕着せのプログラムはなく、各自が自由に過ごせるのも特色の一つ。いちばんの人気は花札。点数に合わせてポーカー用のチップが行き交うのを見ていた職員は「計算が速い」と舌を巻いていた。認知症の予防にもよさそうだ。
「アレック桜木」では足立、荒川はもとより、墨田、台東、北、豊島の各都区内在住者でも送迎の相談に乗ると話している。問い合わせは(Tel 03・5813・1831、FAX 03・5813・1837)。
(09.6.5)