掲載日 : [2009-06-17] 照会数 : 6050
<歴史教科書採択>現場の意見尊重せよ 都教委に要請
今夏の中学校教科書採択を前に、「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワーク(略称、教科書東京ネット)は10日、東京都教育委員会を訪れ、2010年度以降に使用する教科書の採択にあたって、現場の教職員の意向を尊重するよう要請した。
東京都教育委員会は01年、および05、06、07年にかけて、「つくる会」メンバーが中心となって編集した中学生向け「歴史」「公民」教科書(扶桑社版)を、都立中高一貫校や特別支援学校中学部で採択してきた。だが、採択は教育委員の無記名投票で決まり、なぜ採択したのか、理由を都民に明らかにしてこなかった。
この日、都庁記者クラブで記者会見した「教科書東京ネット」の石山久男さん(歴史教育者協議会前委員長)は、「今年もつくる会の教科書を無記名投票で採択し、あまつさえ説明責任も果たさないとなれば、都教委は大きな恥をさらすことになるだろう」と強い調子で警告した。
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大田原市に要望書
韓国の市民団体代表
【栃木】韓国内の民間64団体で構成する「アジアの平和と歴史教育連帯」は3日、10年度以降使用の中学校歴史教科書採択で自由社と扶桑社の教科書を採択しないよう求める要望書を大田原市教委に提出した。
要望書の中で「韓日両国の友好には歴史認識が不可決。歴史を歪曲した自由社、扶桑社の教科書は不適切」としている。
同市は4年前の中学校歴史教科書採択で扶桑社版を採択している。
(2009.6.17 民団新聞)