掲載日 : [2009-06-17] 照会数 : 7292
韓半島の平和守る 顕忠日追念式
[ 祭壇に献花する戦没遺家族・会員ら(韓国中央会館) ]
英霊の尊い犠牲悼み
第54回顕忠日追念式が6日、韓国中央会館で営まれ、北韓の南侵によって開始された韓国戦争(50年6月25日〜53年7月27日)で存亡の危機にさらされた祖国を救おうと自ら出陣した在日学徒義勇軍同志会の李奉男会長や戦没遺家族・会員ら約150人が参列した。
民団中央本部の鄭進団長は献花後の追念辞で、今日なお住民の基本的生存を犠牲にして韓半島の緊張を高め、戦争脅威を煽り対南どう喝を続ける北韓政権のミサイル発射と核再実験強行について、「決して許せない」と強調。同時に「われわれは祖国の民主的平和統一を必ず実現し、平和な韓半島、繁栄する韓半島を後世に」と誓った。
権哲賢大使は、追念辞で在日学徒義勇軍について「祖国が危機に直面した時、救国の一念で、祖国守護のために尊い生命を捧げた。後世のために歴史教科書に必ず記されなければならない」と強調した。
権大使は、北韓の長距離ミサイル発射に続く第2回核実験とミサイル連射について「決して北韓のためにもならぬ」と指摘。「国際社会の団結した強いメッセージを北韓に伝え、これ以上状況が悪化しないようにしなければならぬ」と強調、同時に北韓に対して「本当に守ってくれるのは核兵器やミサイルではない。南北間の協力、そして国際社会との協力だ」と呼びかけた。
参列者は、護国英霊を悼み、献花すると同時に、祖国の平和守護・繁栄と民主的統一推進への思いを新たにした。
式後、李会長をはじめとする同志会会員と遺家族らは、犠牲英霊の遺骨奉安のための納骨堂と忠魂碑の設けられている大行寺(あきる野市)にバスで移動、忠魂碑建立50周年記念式を行った。金賢中総領事が追念辞を述べた。式には金昭夫副団長、金致淳常任顧問をはじめとする中央本部役員、青年会からは金宗洙中央会長、婦人会東京の金貞子会長らが参列した。
「6・25」のとき祖国守護のために、日本全国から祖国の戦場に出兵した青年・学徒は642人で、そのうち135人が戦死・行方不明に。
(2009.6.17 民団新聞)