掲載日 : [2009-06-25] 照会数 : 9501
助成金カットに負けずハングル講座
【大阪】大阪府の助成金カットで韓国語を学ぶ場を失った受講生たちが、新たに「ハングル同好会」を立ち上げ、会場と講師を確保して自主運営を始めた。
ハングル同好会を立ち上げた受講生たちは昨年度、大阪府高齢者大学「アクティブシニア講座−韓国語コミュニケーション科」に通っていた。しかし、財政難を主な理由にNPO法人大阪府高齢者大学校に名称を変更、韓国語講座は同大学科目課程からはずされて1年の講座で打ち切られた。 それでも、受講生たちのほとんどは、「大好きな韓国、ハングルをもっとスラスラ読めるようになりたい」との思いを絶ちがたかった。受講生有志が市内を探して希望に合う公的施設を抑え、5月14日から24人で「自主講座・ハングル同好会」をスタートさせた。講座は毎週月曜日午後の開催、来年3月まで35回を予定している。講師は在日韓国人の邊恩田さん(同志社大学講師)。
中心となって自主講座・ハングル同好会を準備してきた一人、芳川達雄さんは「仲間が一つになれたのは、この1年間一緒に韓国語を学び、絆が深まったことが大きい。韓国語で少しでも会話がしたい。中途半端で終わりたくない。皆が同じ気持だったからこの同好会のクラスができました」と述べた。同じくクラス編成に奔走した一人は、「教科書を開き、また、みんなと一緒に勉強できることに感謝しています。いい仲間に出会えました」と話している。
(2009.6.25 民団新聞)