民団東京・大田支部(盧幸一支団長)は、1世団員から証言を聞き取り、同支部広報紙「民団大田だより」で「在日を語り継ぐ」と題して連載している。
2日は趙宝女さん(87、本羽田在住)を取材した。趙さんは結婚して19歳で渡日。解放後は夫とともにどぶろくや養豚、鋳物関係業など休日返上で働き詰め、8人の子どもを育ててきた。
趙さんは夢中になると早口のハングルに変わり、話もあっちこっちに飛んだ。柳永美事務部長によるインタビューは2時間余り続いた。趙さんは最後に、「まだまだ話したいことは山ほどある。お姉さんに話していたら3、4日は優にかかる」と述べながら支部を後にした。
連載は昨年夏、大田区の企画した戦争資料展証言集会で金文岳さんが語ったのを紙面で紹介したのが始まり。以後、盧支団長の発案でシリーズ化された。
(2011.3.8 民団新聞)