区多文化共生推進センター
「国際都市」を目指す東京・大田区が2日、JR蒲田駅前の「多文化共生推進センター(micsおおた)」で同センター初の「コリアンデイ」(同実行委員会主催)を実施した。750人以上が参加、国別多文化交流会としては昨年の「フィリピン」を大きく上回る盛況となった。
同イベントは民団大田支部(盧幸一支団長)が今年主催した国楽公演がきっかけとなった。区の多文化共生推進担当者の目に止まり、民団に「コリアンデイ」開催の要請があった。同支部では企画段階から加わり、運営と出演者交渉にも奔走した。当日は婦人会大田支部が会場整理にあたった。
李瑛子さん(韓国茶道東京茶礼房房主)が実演した韓国茶道のお点前は1回15人限定だが、希望者が多かったため計3回繰り返された。それぞれ、「香ばしい」「玉露に近い」と感想を口にしながら味わっていた。
韓国民謡教室では金貞姫さん(社団法人韓国伝統民謡協会東京支部長)がチャンゴを手に韓半島各地のアリランを披露した。最後の「ペンノレ」では会場から大きな「チョーッタ」のかけ声がかかった。
このほか、「韓国の食文化」や「ハングルの原理と発音」「韓国の世界遺産」をテーマにした各種セミナーも実行委員会の予想を上回る市民が押し寄せ、席が足りなくなるほどだった。各プログラムを堪能した参加者は、高麗人参茶やゆず茶、五味子茶などを楽しめる「韓流カフェ」でひと休みしていた。
最後は正式デビュー前の韓流アイドルを囲んでの「大交流会」で締めくくった。
(2011.7.13 民団新聞)