明治大学大学院デザイン研究科の公開講座が19日に開かれ、民団中央本部のペ哲恩企画調整室次長が「在日のアイデンティティーとヘイトスピーチ」をテーマに語った。
映像・報道資料を紹介した後、「言論の自由の範囲を超えている。オリンピック招致活動を実施している東京の一部で、白昼堂々と排外主義のデモが続いている。言葉の暴力にさらされ続ける在日の当事者や、日本の子供たちに在日に対するマイナスイメージの刷り込み、ひいてはトラウマにもなる」と警鐘を鳴らした。
また、「留学生をはじめ様々な背景をもつ人々と接しながら視野を広げること。今日的課題に関心を持ち、具体的な行動に移すこと。それが学生の使命だ」と語りながら、ヘイトスピーチ反対署名や青年会が取り組んでいる人権法制定をめざした5万人署名への協力を求めた。
(2013.6.26 民団新聞)