民団東京・中野支部(蘇在鳳支団長)が11、12の両日開催された「中野にぎわいフェスタ」に「高麗鍋」のブースを出店。再来年に迫った高麗郡建郡1300年をアピールした。区日韓親善協会が後援した。
「高麗鍋」は埼玉県日高市の地元有志が、町おこしのために開発したオリジナル。地場産野菜と高麗人参を使用したキムチ味が条件で、さまざまな味のバリエーションが可能。12年には第10回埼玉B級グルメ王座決定戦で入場した7万2000人の投票で優勝した。
民団はトックを加えてオリジナリティーを出した。「キャンペーン中」につき、原価割れの1食100円。「ピリ辛で美味しい」と評判が広がり、2日間で約2000食を売り尽くした。このほか、「キムチたこ焼き」も好評を博した。
蘇支団長は「韓日友好のため、多くの人に高麗郡建郡1300年を知らせたかった」という。同支部の韓基成副団長は、「中野区を起点として高麗鍋をこれから全国に普及していくお手伝いをしたい。名古屋コーチン味や博多明太子風味があってもいいだろう」と語った。
12日には隣接する中野四季の森公園会場に設けられた特設ステージでフリーアナウンサーの長谷川裕子さん(日高市教育委員)が、「第2回おやさいの歌かえうた全国歌合戦」で優勝した曲「高麗鍋仲間歌」を披露。歌に合わせて「高麗鍋ダンサーズ」22人が踊った。会場には駐日韓国大使館から李永求農務官、日高市からも稲浦巌市会議員が視察に訪れた。
フェスタは区内の商店街、町会、企業、行政などが一体となって中野駅周辺で取り組む年に1回の大型イベント。
(2014.10.22 民団新聞)