平沢勝栄・自民党衆議院議員 光復節も72年経ったが、私たちは本当に過った戦争をしてしまった。心からお詫びをしなければならない。72年間、朝鮮半島ではいろんなことがあったが、大韓民国が建国し、国民が一致協力し、経済・文化・社会あらゆる分野で躍進に次ぐ躍進を遂げた。今や大韓民国は世界に冠たる大国の一つになった。韓国との友好関係、親善関係をさらに深めていかなければならないが、いろんな問題については英知と勇気をもって一つひとつ解決していかなければならないと思う。
ヘイトスピーチについては昨年、超党派で法律を通した。その時に民団の皆さんとも話をして、罰則がないのはけしからんとの指摘を随分いただいた。皆さん方の気持は充分わかるが、街頭でスピーチを聞いて、警察官がその場で止めさせて逮捕させなければならない、そこまでの権限を警察に与えるのは、果たしていいのか、随分悩んだ。罰則は今のところないが、この法律の運用の実態を見ながら、いろいろと考えていきたい。
慰安婦の少女像の問題は、国民感情もあると思うが、日韓外相会談で合意したことについては、皆さん方が一生懸命応援していただいていることは大変感謝している。未来志向で解決できるよう皆さん方のご支援、ご協力を心からお願いしたい。隣国との関係では、いろんな面でお互いに協力していけば、大きな力を発揮できる。安全保障の面では、協力して北朝鮮の脅威にも対峙していく。さらに友好親善関係を深めていきたい。
魚住裕一郎・公明党参議院議員 今日は日本においては終戦記念日で、あの廃墟の中、憲法の3原則、すなわち恒久平和主義、民主主義、基本的人権の尊重、これを堅持して日本が立ち直ってきた経緯がある。不戦を誓う日である。一方、韓国においては、植民地支配から解放されて、新たな出発をするという光復節で、今年で72周年を迎える。
光復節を前にして、政権交代があったわけだが、大使館のご配慮によって、8月8日から3日間、韓国を訪問してきた。公明党訪韓団はまず西大門刑務所で献花をした。翌日にはDMZの第3トンネルにも行き、大変な緊張感を感じてきた。その後、平昌五輪組織委員会を訪問し、広報諮問委員会の委員として拝命された。半年後に迫った五輪を、民団の皆さんとともに盛り上げていきたい。平昌、東京、そして北京五輪、3カ国の交流が一番大事だ。しっかりと取り組んでいきたい。
北朝鮮の問題で極度の緊張状態にあるが、国際社会と連携して、不測の事態は絶対に引き起こさないよう日本政府からも働きかけていきたい。
ヘイトスピーチ解消法が昨年6月施行されたが、ヘイトスピーチ禁止条例も含めてしっかりその後も取り組んでいくことを誓う。地方選挙権も含めて法的地位向上も取り組んでいく。
未来志向の日韓関係をさらに強力に推し進めていく。地域社会の発展と日韓の親善交流に尽くされている民団のますますの発展をお祈りする。
坂本祐之輔・民進党衆議院議員 民団が日本と韓国の友好増進のため、両国の懸け橋として果たされてきた大きな役割に深く感謝する。日韓両国は基本的価値を共有する最も重要な隣国であり、日韓関係のさらなる発展は、民進党としても最優先で取り組むべき課題である。また、東アジアの安定を脅かす挑発的な動きがある中で、両国の位置する東アジアの安定と繁栄のためにも、両国の協力が不可欠だと言える
。
両国の関係が重要であるにもかかわらず、近年の日韓関係が政治面で冷え切っていることは極めて残念だが、本年5月、文在寅政権の誕生を受け、日韓の各界各層でさらなる協力、連携が進むことを願ってやまない。とりわけ文大統領がシャトル外交の復活を提案されたことは、歓迎すべきことであり、民進党はこれを後押ししたいと考えている。
慰安婦問題に関する日韓合意について、貴団がこれを支持し、迅速な履行を韓国政府に求めたことに心より敬意を表する。この問題が長く日韓関係の刺になっていたが、様々な外交努力、双方が知恵を出し合ってたどり着いたのがまさに2015年末の日韓合意だった。国家間の合意の速やかな履行が急務だ。
いよいよ来年平昌冬季五輪が開催され、そして東京五輪へと繋がる。平昌から東京へタスキをつなぎ、ともに未来志向の日韓関係に繋げようではないか。日韓関係がさらに発展するよう祈る。 Качественное
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藤野保史・日本共産党衆議院議員 この日に当たり、日本の侵略戦争の犠牲になった2000万を超すアジアの人々を追悼し、過ちを二度と繰り返さない決意を申し上げる。私は福岡県の出身だが、今年は福岡の刑務所で1945年2月に獄死した詩人、尹東柱さんの生誕100年だ。
日本の教科書にも掲載されている彼の代表作『空と風と星と詩』はこう始まる。「いのち尽きる日まで天を仰ぎ、一点の恥じることもなきを、木の葉を震わす風にもわたしは心をいためた」。尹東柱さんは独立運動に関わったとして、治安維持法違反の疑いにより検挙、投獄され27歳で命を落とされた。
韓国の皆さんと心の通う交流を発展させるには日本側にはこうした過去の歴史に真摯に向き合い、侵略戦争と植民地支配への反省をしっかりと土台に据え、また歴史を愚弄し美化する逆流は決して許さない。このことが常に求められている。
民族差別であるヘイトスピーチの背景にも、過った歴史認識がある。昨年、「対策法」が制定されたが、これは民団の皆さんをはじめ国会での超党派の取り組みにより実現した重要な制度だ。日本社会からヘイトスピーチを根絶するため、引き続き皆さんとともに頑張る決意だ。
永住外国人の地方参政権は長年の懸案だ。この点でも早期の実現をめざし、超党派で取り組みたいと思っている。
今、北朝鮮の核・ミサイル開発が深刻な問題になっている。北朝鮮はこれ以上のミサイル発射を直ちに中止すべきだ。
日本共産党は戦前、朝鮮独立の闘いと連帯し、日本の軍国主義による侵略戦争と植民地支配に反対を貫いた政党として、日韓のさらなる友好、北東アジアの平和のために全力を尽くす決意だ。
(2017.08.30)