掲載日 : [2017-09-13] 照会数 : 8035
<民団東京本部>追悼辞見送り小池都知事に再考迫る…犠牲者すべてに哀悼の念棒げて
[ 都知事秘書(左)に要望書を手渡す鄭文吉事務局長 ]
民団東京本部(金秀吉団長)は8月30日、新宿の東京都庁を訪れ、小池百合子都知事自ら横網町公園内に建つ「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」前に足を運び、すべての犠牲者に黙祷するなど、心からの哀悼の念を捧げてほしいと要望した。
鄭文吉同本部事務局長が、応対に出た知事秘書の大野貴史担当課長からあらかじめ「知事の基本認識は変わっていない」ことを確認したうえで要請したもの。さらに追悼文を見送ったことについても再考を求めた。
要望活動に同行した青年会中央本部の朴裕植会長は、小池都知事が追悼文の送付を取りやめたことで大きな誤解を招いているとして、再発防止に向けて「あのような過ちは2度と起こしてはならない」という決意表明だけは小池都知事自ら明言してほしいと述べた。
8月31日には、東京都に続いて追悼文の送付を取りやめた墨田区の山本亨区長に対しても同様の要望書を郵送した。
墨田区長にも
青年会中央本部(朴裕植会長)は3日、追悼文の送付を要請する文書を小池都知事に郵送した。要請文のなかで朴会長は、これまでに小池都知事から追悼文の送付を取りやめるに至った合理的な説明が成されたとは思えないと率直な疑問を示し、「(逆に)歴史的事実を隠蔽し、歪曲する歴史修正主義に加担していると捉えられかねない」と心配している。
また、青年会東京本部(鄭昇栄会長)も「都の対応を参考にした」として追悼文の送付を取りやめた墨田区の山田亨区長の対応を遺憾として5日、同様の文書を送った。
(2017.9.13 民団新聞)