掲載日 : [2017-10-25] 照会数 : 7503
山形で韓国フェア…1200人会場満員に
[ 1200人が詰めかけぎっしりの村山市民会館 ]
韓服紹介と伝統舞踊
【山形】山形県では珍しい大がかりな「韓国フェア」が14日、村山市民会館で開かれ、1200人収容の会場が満員となった。民団山形本部(車壽鎔鎔団長)が創団70周年を記念して、創立20周年の村山市国際クラブ(早坂幸起代表)とタイアップし実現した。会場前広場にはトッポッキやチヂミ、餅など20の飲食ブースが並び、行列ができた。
村山市国際クラブと共催 民団
オープニングは民族衣装韓服の紹介。村山市国際クラブの男女メンバーがモデルを務め、舞台を華やかに彩った。さらに会場と一緒になって「サランヘ」と「故郷の春」を合唱した。メーンの金中子舞踊団による伝統舞踊公演は観客を魅了し、拍手が続いた。
山形県に在日同胞が居住してから来年で100年。少子高齢化の波を受けて特別永住者の数はいまや285人ほど。一方、韓国から嫁いできた新定住者は1400人余りと、その割合は全国最多を数える。
開会式で車団長と早坂クラブ代表はそれぞれ、韓国文化を媒介として互いをよりよく知り、理解しあう機会としたいと開催の趣旨を述べた。
駐仙台総領事館の梁桂和総領事や志布隆夫村山市長は、「韓日間の友好を支えてきたのはいつの時代も絶え間ない草の根交流だった」と同フェアの意義を称えた。
小ホールでは来年の平昌冬季五輪・パラリンピックを紹介するビデオ上映があり、韓国観光をアピールする冊子も配布された。最後はアシアナ航空やJINROをはじめとする協賛会社から提供された賞品が当たる抽選会で盛り上がった。
実行委員を務めた同本部文教部長の權純縣さんは「韓日両国の皆さんが心を通わせ、家族のように過ごした1日だった。国家間も個々人にしても互いに尊重しあえる関係を築く鍵は、歳月をかけた交わりとその過程で積み重ねる信頼である」と語った。
(2017.10.25 民団新聞)