掲載日 : [2008-01-30] 照会数 : 5182
団員に韓国ビデオ 時代劇が癒す高齢者の孤独
民団兵庫・宝塚支部では管内の同胞お年寄り宅に韓国ビデオを宅配して喜ばれている。依頼が多いのは主に歴史ドラマだ。1世たちは母国の言葉に耳を傾けることで、明日への活力を得ているようだ。
同支部では職員が、独居老人や体が不自由なお年寄り宅を定期的に訪問している。その際、「夜、なかなか眠れなくて」「テレビ番組はおもしろくない」といった相談を受けた。退屈しのぎにと、韓国ドラマのビデオを持参したのがきっかけだった。ビデオの宅配が始まって今年で7年目になる。
常時、韓国ビデオを待ち望んでいるのは5、6人ほど。「ビデオを見ているとすぐ眠りにつける」「昔の時代劇を韓国語で聞けるのでおもしろい」「韓国語が懐かしくて、故郷を思いだすと涙がでてくる」「ボケ防止にもつながる」といった声が聞かれた。
金龍玉同支部事務部長(56)は「高齢者が年々増えてくる時代、民団が少しでも役立つよう、地域と一緒に協力しあいながら、弱い立場の人を大事にしていきたい」と語っていた。
(2008.1.30 民団新聞)