掲載日 : [2008-05-14] 照会数 : 6916
藍綬褒章受章 西東京本部顧問 盧在赫さん
国勢調査40年 八王子市
【西東京】八王子市で40年以上、国勢調査などに携わるなど、公共のために尽くしてきた盧在赫さん(81)=民団西東京本部顧問=が今春の褒章で藍綬褒章を受章した。授与式は16日、東京・千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で行われる。
国勢調査の調査員は各市町村からの推薦に基づき、総務相が任命する。調査期間中の肩書きは非常勤の国家公務員だ。盧さんは自身の知らないところで推薦されており、任命されてから初めて推薦の事実を知ったという。地元町内会の会計として長年築いてきた信用と実績が、盧さんの人格にお墨付きを与えたかっこう。
一人の調査員が担当する世帯は約70〜80世帯。調査票の戸別配布から回答依頼、回収まで責任を持つかなり根気の要る作業だ。盧さんは5年毎に連続9回体験してきた。このほかにも工業調査、商業調査、家屋調査など盧さんが携わってきた業務は多岐にわたる。市の調査員としてこれほどの長きにわたって貢献してきたのは極めて珍しいと盧さんを推薦した八王子市の統計課担当者はいう。
盧さんをよく知る民団関係者は「穏和な性格で敵を作らない人」と評する。信条は地域社会への貢献。頼まれれば嫌といえない豪放な性格を併せ持つ。家でじっとしていることも性に合わないようだ。盧さんは「解放直後は生きるためリヤカーも引っ張った。最低から最高まで人の苦労はみなやった」と話している。
(2008.5.14 民団新聞)