掲載日 : [2008-07-09] 照会数 : 6403
京都国際で学食運営 保護者がボランティア
[ 人気はとりの唐揚つき特製カレーライス ]
【京都】京都国際学園京都国際中・高等学校でオモニがボランティアで週1回、愛情のこもった「学生食堂」を開設している。安くて、ボリュームたっぷり。80人収容の食堂は学生たちの笑顔であふれている。
ある日のメニューはしゃけのおにぎりが1個50円、とりの唐揚げ2個入りの特製カレーライス400円、きつねうどん250円。最近新たに加わった100円のコロッケパンも人気だ。
金美奈子さん(高3)はカレーをほおばりながら「オモニの心が入っていて、たまらない美味しさ」と笑顔。高橋力哉君(中1)は週1ではものたりなさそう。メニューも増やしてと注文をつけた。調理にあたるのは保護者のオモニたち10人ほど。午前10時過ぎから準備するが、限られたメニューとはいえ、調理場は大忙し。それでも、2学期からは週2回に増やしていく方針だ。
学食は河東吉校長の発案だ。手軽なコンビニ弁当やカップ麺で昼食をすます生徒たちを見て心配した河校長が、保護者会OBの主婦、西本秀美さん(44)=左京区=と話し合って導入した。仕入れは学校の予算が入っているが、オモニたちへの手当はなし。
「2学期からはガソリン代くらいの支払いを」という河校長の提案に、オモニたちは「それではボランティアでなくなってしまう」と固辞した。たまたま韓国から教育研修でやってきていた教職員一行は、「オモニたちの献身的な姿勢に感動した」と語っていた。
(2008.7.9 民団新聞)