掲載日 : [2008-07-09] 照会数 : 7013
民団鳥取「在日講座」 北送事業を再検証
[ 薛団長とスズキ教授(右)、大空信さん(左)による鼎談 ]
テッサ・モーリス=スズキ教授招き
【鳥取】民団鳥取県本部(薛幸夫団長)主催の第7回在日講座「北朝鮮『帰国?』事業から考える」が6月24日、同会館で開かれ、80人以上の住民らが参加した。同本部によれば、在日講座開設以来の盛況だった。
3部構成でまず、関東地区在住の40歳代の脱北者が、「帰胞」と蔑まれている北送同胞の置かれた境遇と食糧事情などをリアルに伝えた。
また、オーストラリア国立大学教授で、『北朝鮮へのエクソダス』の著者でもあるテッサ・モーリス=スズキ教授が基調講演を行い、4年間にわたる北送事業研究の一端を、新資料で裏づけられた事実も織り交ぜながら明らかにした。会場ではジュネーブ国際赤十字委員会で見つけた未公開映像も放映された。
最後に薛団長と高校教員の大空信さん、スズキ教授の3人による鼎談で「国民・住民・棄民」をキーワードに北送事業の本質に迫った。
冒頭、脱北者支援民団センターの呂健二代表(民団中央本部副団長)が、「脱北者の生活」について報告を行った。
(2008.7.9 民団新聞)