掲載日 : [2008-07-16] 照会数 : 6864
<民団神奈川>扶桑社教科書阻止へ 県教委に要望書
中高一貫で採択の動き
【神奈川】民団神奈川県本部(殷鍾七団長)は10日、神奈川県教委を訪れ、来春開校の県立中高一貫校で、偏った歴史認識に依拠した教科書を採択しないよう文書で要望した。これは、扶桑社版と思われる歴史と公民の教科書の採択を働きかける動きのあることが最近になって明らかになったため。
民団を代表して李相哲文教部長が要望の趣旨を説明。「日本の侵略戦争を正当化したり、美化するような扶桑社版教科書の記述内容は、県教委の08年度中学社会の指導の重点事項とは相容れない」と強調した。青年会神奈川県本部の徐史晃会長も要望を述べた。対応した山本博教育局高校教育企画室長は、定例会には民団側の要望書を委員に机上配布すると約束した。県教委は中高一貫校で使用する教科書を29日の定例会で最終的に決める予定。
扶桑社版の中学歴史教科書の採択率は05年度で0・4%。県内の自治体教育委員会ではまったく採択されなかった。
(2008.7.16 民団新聞)