民団と日韓協中央・東京共催
韓日・日韓国交正常化50周年を記念し、民団中央本部、日韓親善協会中央会、東京日韓親善協会連合会が共催の朴葵姫コンサート&トークが4日、民団中央会館(東京・港区)で開かれ、在日同胞と日本人が楽しんだ。会場を埋めた220人のうち、約4割が朴さんのファンの日本人と韓日交流を続ける市民団体関係者で、韓日友好親善のひと時になった。
主催者あいさつで民団中央本部の朴安淳副団長は、「6月22日に朴槿恵大統領と安倍晋三首相がそれぞれともに新たな未来を開くことを誓った。韓日関係は改善方向に進んでいる。今日のコンサートを契機に、民間文化交流をより深めよう」と強調した。
共同主催の東京日韓親善協会連合会の保坂三蔵会長は、「今日は葵の姫の朴葵姫さんをお迎えした。次はむくげの姫の朴槿恵大統領とわが国の首相が会えることを願う」と期待を込めた。
コンサートでは「森に夢見る」など、世界を魅了する美しく滑らかなトレモロ奏法に観衆は聴き入った。トークでは「韓日にとって重要な節目のイベントにお呼びいただき感謝します。たくさんの方に来てもらって嬉しい」と韓国語と日本語で述べた後、爽健美茶のCM音楽を手掛けた一人として、「クラシック以外のジャンルにも挑戦したい」と意欲を示した。
アンケートでは、娘に音楽の英才教育を施し、自身も音大出身の50代の在日女性が「抒情性溢れる中にも卓越した技術に支えられた素晴らしい演奏に感動した。大好きな芸術家の一人に加え応援していきたい」と書いた。
新潟県から駆けつけた30代の日本人女性ファンは、プログラムが充実していたと称賛した上で、「こういう企画がなければ、民団施設に来ることはなかったと思う。1階ロビーの歴史資料館資料の展示はよかった。知らないことがまだまだある。互いを知り、理解しあえるこのような機会が増えるといい」と韓日友好の進展を望んだ。
(2015.7.8 民団新聞)