【群馬】ヘイトスピーチ根絶に向けての決起大会を兼ねた全国婦人会大研修会(婦人会中央本部主催)が3日、関東地協を最後に終了した。約1カ月かけて東北の仙台から九州の長崎まで全国6会場を巡回し、約1300人余りを集めた。
決起大会では全員がはちまきを締めてシュプレヒコールを叫び、「ヘイトスピーチを絶対に許さず、必ずや根絶させる」という決意を新たにした。合わせて、規制する法律の制定を声高らかに要求した。参加者からは「こんなに燃えたのは地方参政権獲得運動以来のこと」という声も聞かれた。
朴善岳婦人会中央会長は、「東京と大阪からの一部を除いてはヘイトスピーチを知らないという参加者も多かった。今回の研修会を通して、全員が一致結束して闘っていくんだという意思統一を図れた意味は大きい。有意義な1カ月だった」と振り返った。
全国大研修会の最後となった関東地協は1〜3日、群馬県草津温泉で開催された。講師は音楽プロデューサーの輪嶋東太郎さん、民団生活相談センターの金昭夫所長、ジャーナリストの安田浩一さんの3人。「バランスのとれた人選」と参加者から好評だった。
西東京本部の鄭照子会長は、自らの生い立ちを赤裸々に語った金所長の講演を「重い話なのに明るく話すのにびっくりした」という。ヘイトスピーチについては、「まだ目の前で見たことはないが、いちばん勉強になった」と話した。
群馬本部の金勝江会長は、「皆さんのパワーをもらった気分がする。元気になった」と笑顔で語った。
(2015.7.8 民団新聞)